近年、寝つきが悪い、早朝覚醒する、日中に眠気に襲われるといった、いわゆる「不眠」に悩む方が増えています。
原因は様々ですが、生活習慣のちょっとした改善やマッサージなどで睡眠の質を上げることは十分可能。
今日はそのポイントをお伝えします。
不眠の原因とマッサージがおすすめな理由
自律神経のバランスの乱れ
自律神経は、臓器、血管、ホルモン分泌などを司っています。
人の体は日中は交感神経が優位になり、活動が活発に。
夜間は睡眠に備えて副交感神経が優位になるのが自然ですが、その自律神経のバランスが乱れると交感神経と副交感神経がスムーズに切り替わらず、寝付けない、何度も目が覚める、寝ても身体の疲れが取れないといった不眠の状態になります。
現代人は不眠になりやすい
良質な睡眠のためには、夜間に副交感神経が優位になることがポイントです。
しかし、仕事や家事に追われてストレスを感じていたり、布団の中でもスマホでゲームや映像を観てブルーライトにさらされていると、副交感神経が働きにくくなり不眠につながります。
マッサージで自律神経が整う
自律神経のバランスを整えるのに効果的なのがマッサージ。
自律神経は背骨をはじめ、首や骨盤に集まっているため、その部位の筋肉をほぐしたり歪みを取っていきます。
また、ヘッドマッサージは、不眠はもちろん、頭痛やめまいといった症状も緩和します。
不眠解消に効果のあるマッサージは?
背骨、骨盤を中心にほぐす
自律神経は主に背骨や骨盤付近を通っているため、そこにコリや歪みがあると不眠の原因となります。
プロのマッサージでは歪みを取る矯正のほか、手指や足先の抹消のケアを行う場合も。
不眠の原因に合わせて施術のアレンジができる場合もあるので、事前のカウンセリングで相談してみましょう。
近年人気のヘッドマッサージ
首から上には70個以上のツボがあり、頭、顔、首、耳など細部をマッサージすることで自律神経を整えていきます。
最近は専門店が増えているほか、出張先や旅行先でのホテルへの出張マッサージで施術メニューがある場合も。
ニーズの高さが伺えます。
足の裏のマッサージも効果的
足の裏には全身の器官を反映する「反射区」があり、全体を温めたり揉みほぐすことで副交感神経を優位にします。
特に、不眠解消には頭部の反射区とされている足の親指や生殖器の反射区の踵(かかと)がポイント。
他にも目の疲れや肩凝りを解消する反射区もあり、足の裏のマッサージは不眠解消にぴったり。
マッサージと合わせて取り入れたい不眠解消のための生活習慣
朝は太陽の光を浴びて、昼寝は短く
夜ぐっすり眠るのに欠かせないのがメラトニンという神経伝達物質で、メラトニンの素となるのがセロトニン。
セロトニンは朝日を浴びることで増えるため、起床後すぐにカーテンを開けましょう。
日中も活動的に過ごして交感神経を働かせ、昼寝は30分以内に。
寝酒は厳禁。入浴は温度に気をつけて
寝つきを良くするために寝酒をする人もいますが、それは逆効果。
アルコールは中途覚醒を起こし、睡眠の質を下げると言われています。
入浴は湯船を少しぬるいと感じるくらいの温度にして、寝る1〜2時間前に入るのがおすすめです。
熱々の湯船は交感神経が優位になるため要注意!
寝室は「寝るだけの場所」にする
寝つきを良くするために寝酒をする人もいますが、それは逆効果。
アルコールは中途覚醒を起こし、睡眠の質を下げると言われています。
入浴は湯船を少しぬるいと感じるくらいの温度にして、寝る1〜2時間前に入るのがおすすめです。
熱々の湯船は交感神経が優位になるため要注意!
まとめ
不眠解消におすすめのマッサージや生活習慣の工夫などはいかがでしたか?睡眠は1日の3分の一にもなり、朝までぐっすり眠れるかどうかで日中の活動内容が決まり、人生の充実度を左右するといってもいいほど。日々のセルフケアにプロの手技もプラスして、不眠とサヨナラしましょう!